入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-8 (1次発掘調査報告併合) 新田口第3号方形周溝墓(図版十二)(第12図の3)は第1次調査の時は周溝の一部分が発見されていましたが、その時点では拡張することができませんでした、第2次調査に…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-7 (1次発掘調査報告併合) 新田口第2号方形周溝墓(第10図の2)は、第1号方形周溝墓南溝と約50cm離れて南側に平行してつくられています、調査は北溝だけでその全体の規模を知ることはできま…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-6 (1次発掘調査報告併合) 新田口遺跡第1号方形周溝墓は新田口公園北隅に発見されました、東溝は区画整理で設けられた4mの道路の下に入ってしまい調査することができませんでした、周溝は北溝の外…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-5 (1次発掘調査報告併合) 新田口は今後の公園造成計画とにらみ合わせ、特に破壊されるであろう公園北隅を中心に調査しました、第1次調査では第1号方形周溝墓と第2号方形周溝墓の一部を確認しまし…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-4 (1次発掘調査報告併合) 鍛冶谷第4号方形周溝墓は東溝・西溝の一部と、南溝が道路下にあり、充分な調査はできませんでした、プランは周溝内外の壁が三方とも張り出して、崩れ楕円状を呈しています…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-3 (1次発掘調査報告併合) 鍛冶谷・新田口遺跡は戸田市の都市計画により土地区画整理も終わり、整然と区画された住宅地にあります、今回2期にわたって調査したところは、そのうちでも畑地及び草地(…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-2 (1次発掘調査報告併合) 鍛冶谷・新田口遺跡の位置するところは、荒川下流域左岸に発達した自然堤防上です、この自然堤防は吹上・鴻巣から大宮附近までは平均標高20mの台地がその役を果たしてい…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-1 (1次発掘調査報告併合) 鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査は昭和42年8月6日~11日に行われた第1次発掘調査に続いて、同地区(戸田市上戸田1058番地附近)で昭和43年7月26日~8月…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-7 今回の調査は偶然の土器発見から、低地帯の遺跡の性格を確認し、戸田市における今後の埋蔵文化財保護のあり方を探るために行ったものでした、したがって、時間的な制約もあり調査は充分ではありませんでした …

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-6 B地区住居址(図版Ⅳ)(第5図)は床面が黄褐色土層で壁が黒色土であるためと、水をかぶっている関係上、土の粒子が細かく硬くしまって、壁を確認することが不可能な状態でした、しかし、硬い床面であったた…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-5 B地区の方形周溝は完掘したものはありません(図版Ⅲ)(第4区) 第1号方形周溝は西の一部を調査したのみです、溝幅は中央で1.60m、深さ60cmを測ります、調査範囲はすくなかったのですが、この溝か…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-4 第1号方形周溝からの遺物は、東溝の黒褐色粘土の上部から破片が2個出土し、西溝では第3号方形周溝の底部下より、坏形土器が出土しています、南溝は焼成後穿孔の壺形土器2個、台付甕形土器1個が発見されま…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-3 A・B両地区の調査で発見した遺構は方形周溝6基、住居跡1基です、B地区の方形周溝については、完掘りしていませんので詳細については第2次調査にゆずることにします A地区で発掘された方形周溝は3基で…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-2 この遺跡は、標高5m弱で、中期入間川(現荒川)の西から東へのびる細長い自然堤防上北側に位置します(第1図1×印)、一帯は戸田市内でも比較的高所で、中央に県道(白子新道ー現中央通)が走っています、…

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《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-1 昭和42年(1967年)4月25日、戸田市上戸田1058番地(旧)の榎本清氏宅の前の畑に、鯉のぼりのポール立てる作業が行われました、この時、作業にあたっていた榎本武雄氏のエンビの先に一片の土器片…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-16 南原9-2号墳で、ごく少量の出土埴輪であるが、円筒埴輪に埼玉稲荷山古墳出土例と同じ調整方法の採用が確かめられ、埼玉の首長の管轄のもとに供給されたらしいことも判りました、このことは埴輪の流通と地方…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-15 南原9-2号墳の円筒埴輪は器高40cm前後で、2条凸帯3段構成の企画で統一されていたようです、この規格の円筒埴輪は埼玉県内の古墳では最小部類に属し、主に帆立貝形古墳や円墳に採用されています、形態…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-14 埴輪を樹立した古墳を時系列で整理してみると、現時点で最も古いは今回報告する南原9-2号墳、最も新しいのが上戸田本村遺跡確認古墳で、南原1号墳はその中間に位置づけられます、いずれも後期の埼玉稲荷山…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-13 今回の第9次発掘調査では、古墳2基の遺構が検出されています(区別のため「南原9-1・2号墳」と略称しておきます)、また、今回の調査区に隣接する東側は2008年(平成20年)の第8次調査で発掘調査…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-12 家形埴輪と思われる平らな面を持つ破片が4点出土しています、薄手に作出された僅かにカーブする平らな面を持ち、外面をハケ調整したのちナデを施し平滑に整えられています、細片のため部位や形態の特定は困難…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-11 検出された遺物の中に、円筒埴輪の他に、馬形埴輪、家形埴輪、人物埴輪の破片と思われるものがあります 馬形埴輪は飾馬で、その馬装表現から当時の飾馬を比較的忠実に表現していると推測されます、全体の遺存…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-10 溝跡は調査区の全域に31条が分布しています、概して古墳時代の遺構を切っているものが多いです、平面形は直線状・弧状が主体ですが、L字状を呈するものもみられます、断面形は逆台形が主体で、32・33号…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-9 井戸跡は調査区の東側、特に河川跡を検出した南東に10基が分布しています、平面形は円形が主体で、断面形は逆台形(1・7・9号井戸跡)、漏斗状(2・3・4・10号井戸跡)、U字形または不明(5・6・8…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-8 周溝墓は調査区南東を除くほぼ全域に13基が分布しています、検出状況は3号周溝墓が区域内にある周溝墓(1・8・9・10・12・14・15号周溝墓)を全て切っているので、これら周溝墓より新しい、一方、…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-7 南東部では土師器坏3個体、壺・小型壺各1個体が完形で出土しています、壺・小型壺は周溝の溝底から、互いの底部が向き合って出土し、土師器坏は3個体がテラスの端に、全て上向きに置かれていました、土師器の…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-6 遺物は周溝内から出土しましたが、基本的に散漫な分布状況で、1号墳には集中部がありませんでした、2号墳には大きく東側と南側の堆積層の上部2箇所に集中部がありました 出土した遺物の大半は小片でした、1…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-5 南原遺跡の調査は1969年の第1次から2009年の本調査まで9次を重ねますが、まとまった面積の調査は隣接する8次調査区に次ぎ2番目となります、その意味では、調査範囲の制約から断片的にしか捉えること…

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《戸田の遺跡》 ◇南原遺跡第9次発掘調査-4 この調査の結果、遺構は計376基(円墳2基、竪穴住居跡28軒、周溝墓13基、掘立柱建物跡1棟、井戸跡10基、土坑26基、溝跡31条、ピット264基、河川跡1条)を検出しました、遺物はコンテナ30箱…