入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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《戸田の遺跡》

◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-3

A・B両地区の調査で発見した遺構は方形周溝6基、住居跡1基です、B地区の方形周溝については、完掘りしていませんので詳細については第2次調査にゆずることにします

A地区で発掘された方形周溝は3基です(図版Ⅰ)(第3図)

第1号方形周溝 北溝は宅地となり調査できず、全形を知ることができませんでした、周溝は隅丸方形のプランをもち、西南の一部で周溝を欠き、さらに、西溝が第3号方形周溝に切断されています、大きさは東西13m、溝の幅は東溝1.3m、南溝1.7m、西溝1.3m、コーナーで1.00mを測ります

溝底は平らでコーナー附近が浅く中央にかけて深くなります、いわゆる舟底形を呈しています、なお、南溝に高さ10cm、幅30cm、長さ1.2m程のテラスを呈したところがあります、方台中央部に幅70cm、深さ12cmの方形の土壙が検出されましたが、第3号方形周溝に切られて全体のプランを現出することができませんでした、また、南溝に平行して長さ8.20m、幅60cm、深さ10cmの溝が走っています

第2号方形周溝 A地区の東端で発見されたもので東西6.10m、南北7.50mの方形を呈していますが、北側がかく乱され、完全な形で現出しませんでした、溝は南溝で深さ40cm、北溝50cmです、方台部は比較的平らで東から西にかけて溝が発見されましたが、この2号に切られています、中央部には壙状の遺構はありませんでした

第3号方形周溝 東西約8m、幅1m、深さ0.1mを測るものですが、東溝と西溝の一部のみで、他は調査不可能な状態でした、プランは方形がややくずれ、東西の溝は若干外に湾曲しています、なお、この遺構は1号を切っています