鳩ケ谷の古を考える 前田字六反田第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈１１〉 ◇復習－４ 今回の調査では、低湿地域でも竪穴建物による集落の存在が明らかになりました、ただ、同時期の９世紀中葉から後葉にあたる鳩ケ谷支台に立地する集落の竪穴建物跡と比…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈１０〉 ◇復習ー３ 【十世紀後葉～十一世紀】 この時期の遺構としては、第２、３井戸跡と第３、４、６、７、８号土坑があります、井戸跡は２基とも円形の素掘り井戸です、周辺には上屋に…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈９〉 ◇復習ー２ 【九世紀末～十世紀前半】 この時期の遺構としては第１号井戸跡があります、この井戸跡は正方形の縦の１枚板を側板として使い、横桟木で固定する縦板木組構造です、周囲…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈８〉 ◇復習－１ 前田字六反畑第１遺跡は平安時代（９世紀～１１世紀頃）と江戸時代（１７世紀後半以降）の遺構と遺物が検出されています、遺物では、中世の渥美や常滑系の炻器も見られ…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈７〉 ◇土坑 土坑は、１３基が検出されています、調査区全体に分布し、集中したり偏った分布ではありません、長軸短軸が１、５ｍを超える大型のもの、１ｍ前後の中型のもの、５０ｃｍ前…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈６〉 ◇溝跡 溝跡は大小５本が検出されています、いずれも、ほぼ東西もしくは南北の方向に走るもので、用途としては、灌漑、排水、区画、根切りなどが考えられます

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈５〉 ◇井戸跡 井戸跡は３基認められ、素掘りと木組の構造に分けられます、第１号井戸跡は、平面形は隅丸方形で１、２×１、１ｍです、浅い摺り鉢状で中央を一辺６５ｃｍの正方形に深さ１…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈４〉 ◇ 第１号竪穴建物跡 カマドを設ける掘り土間部分と地上に設けられた居間部分とからなる竪穴建物跡１軒が検出されています、掘り土間の部分は長軸２、５ｍ、短軸１、４５ｍの長方形…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈３〉 遺跡の範囲は幅約１１０ｍの自然堤防上一面に、市域を越えた川口市二軒在家遺跡にも広がり、昭和５５年実施の遺跡詳細分布調査で、土師器・須恵器が採集されています、それ以前に…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈２〉 今回、発掘した南４－２５－１他地点は通称「有明通り」に面し、平安時代の竪穴建物跡、井戸跡、溝跡等の遺構や、土師器、須恵器、灰釉陶器、緑釉陶器等の遺物が検出され、９世紀…

鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第１遺跡・南４－２５－１他地点調査〈１〉 調査期間 平成９年９月２２日～１１月２１日

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－１６－２５他地点調査（続） 調査地は南鳩ケ谷駅設置に伴う換地予定地の４ｍ道路築造部分１６０㎡で、溝跡、土坑が検出され、平安時代の土師器、甕、須恵器杯などが出土しました、遺構、遺物の年代、立地条件…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－１６－２５他地点調査 調査期間 平成９年１２月８日～平成１０年１月２３日

鳩ケ谷の古を考える 荒川・中川低地、東京低地の遺跡一覧〈５、６、７〉です

鳩ケ谷の古を考える 荒川・中川低地、東京低地の遺跡一覧〈３、４〉です

鳩ケ谷の古を考える 荒川・中川低地、東京低地の遺跡一覧〈１・２〉です

鳩ケ谷の古を考える 荒川・中川低地、東京低地の遺跡等の分布図です （上図の右側と下図の左側が接合します、一覧表は次ページより表示します） 低地性遺跡について関心がもたれるようになったのは、日本の考古学史において最近のことです、周辺の低地では、…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈９〉 この調査では、規模が７～１０ｍ四方と推定される古墳時代前期の方形周溝墓が４ないし５基検出されています、部分的な攪乱をうけていることもあり、明確ではないのですが、いずれも周…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈８〉 方形周溝墓・溝跡・井戸跡出土遺物です

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈７〉 総数７８基の土坑が検出されています、長径・短径・深さの点で様々でありますが、深さが浅く覆土も確認面上層の暗渇色土と似たものが多いようです、なお、土坑の中には覆土では判断で…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈６〉 井戸跡は総数１０基が検出されました、全てが素掘りで、底部から井筒などは検出されず、確認面周辺に井戸跡に伴う上屋構造の存在を示す小穴なども認められていません、調査地は出水が…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈５〉 溝跡は合計で１４条が検出されています、大きく分類すると、主軸が南北軸のもの（第２～４号溝跡）、主軸が旧流路に直行するもの（第１・５～８・１０・１３号溝跡）、そして、旧流路…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈４〉 この調査では、古墳時代の方形周溝墓群や土坑、平安時代の大溝跡、中世から近世にかけての遺構、近世の畝状遺構、その他、井戸跡や多数の土坑と小穴が検出されています 方形周溝墓は４…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈３〉 調査地は国道１２２号線（画面の下側）に面し、北側半分（画面の右半分）は東西方向の小規模な古河川の流路跡で、これに沿う南半分（画面の左半分）は自然堤防跡です、この自然堤防跡…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈２〉 荒川低地には、旧入間川の流路跡が認められています、それは鳩ケ谷市内の低地中央を横断しています、市の西部の川口市青木との境を流れる芝川に重なるように南下し、辻堤外付近で流れ…

鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第１遺跡・南５－３－１他地点調査〈１〉 調査期間 平成６年１月１７日～３月１６日

”寒明けの気の弛みかなのど痛し” ”ねず色を打ち破るかな小うめ花” ”あかつきの霜を灯すや月明り” 自分の好きな１～２月の名句です ”舟降りてすぐ猟犬のかほとなる” 小笠原和男 ”初暦知らぬ月日は美しく” 吉屋信子 ”みんな夢雪割草が咲いたのね” 三橋鷹女 ”飲…

”かすかなる感触やはり風花か” ”思わずの煮凝り夕餉待ち遠し” ”待ちあぐね一人夕餉のにしんそば” 自分の好きな１～２月の名句です ”元日の酔わびに来る二月哉” 高井几董 ”三ヶ月や二月の海の深みどり” 椎本才麿 ”粥草や葛飾舟の朝みどり” 加舎白雄 ”やぶ入り…

蕨、戸田、川口、鳩ケ谷 或いは 蕨市政 でのグーグル検索のランク１、２位を維持することに懸命になり、俳句作りモードになかなかならず、拙作、愚作ばかりの気がしますが、何とかまとまりましたので ”あかつきの寒天の月目差すかな” ”あれこれと心構えて春…

鳩ケ谷の古を考える 最近の三ッ和遺跡発掘・八幡木２－８－２７他地点調査・続 この発掘調査面積は、１００㎡ずつ２ヶ所に分かれた２００㎡です、そのうちのＡ区から検出された第２号溝跡は、掘り方が箱薬研様の区画溝と思われ、方向と平面プラン及び覆土の…