2009-02-15 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #埼玉県 鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第1遺跡・南5-3-1他地点調査〈4〉 この調査では、古墳時代の方形周溝墓群や土坑、平安時代の大溝跡、中世から近世にかけての遺構、近世の畝状遺構、その他、井戸跡や多数の土坑と小穴が検出されています 方形周溝墓は4角が切れ4本の溝が明確に把握できないものが多く、また、その一部が調査区域外に延びているため、数は明確ではありませんが、4基以上があると思われます 平安時代の溝跡は2条が検出されましたが、そのうち1本からは実に2千点以上の遺物が出土しました、内面黒色土器、高足の高台がつく土師器、羽釜など平安時代後半のものと思われます、また、その中にはフイゴの羽口があり、周辺での鍛冶場の存在も推定されます、井戸跡の中からは板碑が3枚出土しています、1枚は小ぶりな完形品ですが主尊以外の文字は見あたらず、他の2枚も上部の破片で、造立年代はわかりません、この他に、近世の畝状遺構や溝跡も検出されています 遺物の主としては、古墳時代の甕、平安時代の土師器の杯・甕、須恵器の杯・壷・甕、灰釉陶器などがあります