2009-02-16 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #埼玉県 鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第1遺跡・南5-3-1他地点調査〈6〉 井戸跡は総数10基が検出されました、全てが素掘りで、底部から井筒などは検出されず、確認面周辺に井戸跡に伴う上屋構造の存在を示す小穴なども認められていません、調査地は出水が激しいため、底部まで完堀が出来なかった遺構もあります 第7号井戸跡は規模は径60cmと小さいのですが、3枚の板碑が出土しました、板碑の大きさは大、中、小と一様ではありません、最も小さい板碑が頭部を西に向けて水平に、最も大きな板碑が頭部を上に向けて、他の1枚が頭部を下に向け、小さな板碑を挟むように出土しました、小さな板碑は完形ですが主尊の釈迦如来の梵字以外に文字は彫り込まれていません、他の2枚も共に釈迦如来と阿弥陀如来の梵字を載せる蓮座上部から下半部を欠損しています、板碑以外の出土はありませんでした