2009-02-23 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #埼玉県 鳩ケ谷の古を考える 前田字六反畑第1遺跡・南4-25-1他地点調査〈4〉 ◇ 第1号竪穴建物跡 カマドを設ける掘り土間部分と地上に設けられた居間部分とからなる竪穴建物跡1軒が検出されています、掘り土間の部分は長軸2、5m、短軸1、45mの長方形で、深さは40cmです、面積は2、48㎡で、カマドは掘り土間の北壁、西隅寄りに設置されています、床には貼り床などの痕跡はありませんが、硬く締まっています、南東隅の範囲を除いては、カマドの正面は平坦です、南東隅の範囲は、平坦面と約10~20cmのスロープとなっています、おそらく土間と居間への昇降部分と推定されます カマドから9世紀中葉の須恵器坏が出土していることから、建物の年代は9世紀代と思われます、更に、竪穴部分から出土する土器類は9世紀後半が中心で、投げ込みが顕著であることから、住居の廃棄後、土間であった窪みをゴミ穴として使用していたようです