2009-02-17 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #埼玉県 鳩ケ谷の古を考える 前田字前田第1遺跡・南5-3-1他地点調査〈9〉 この調査では、規模が7~10m四方と推定される古墳時代前期の方形周溝墓が4ないし5基検出されています、部分的な攪乱をうけていることもあり、明確ではないのですが、いずれも周溝が完全に四方に廻らず、三方または二方を廻る不完全なタイプです 近年、いわゆる方形周溝墓とされる遺構が住居施設と考えられることが指摘されてきていますが、ここでは、方形周溝墓としています、今後の研究が待たれるところです 平安時代の遺構として、多数の遺物を出土した第11号溝跡と第44号土坑があります、第11号溝跡からは、破片が多いものの2千点以上の遺物が出土しています、その種類も土師器や須恵器などの杯・甕をはじめ灰釉陶器、フイゴの羽口などバラエティに富んでいます また、この大溝跡の軸方向は北側の旧河川の流路跡に平行しており、治水・排水的機能を帯びていたのかとも思われます