入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

前田字前田第1遺跡・南5-3-1他地点調査〈2〉

荒川低地には、旧入間川の流路跡が認められています、それは鳩ケ谷市内の低地中央を横断しています、市の西部の川口市青木との境を流れる芝川に重なるように南下し、辻堤外付近で流れを北東方向に変え、市内の低地を斜めに横切り東部で南に向きを変えて、再び、川口市との境をともなる毛長掘になり、市外へと至っています、そして、その先は埼玉と東京の境を東へ流れ、中川低地を横断しています

その規模は大きく、鳩ケ谷市内では最大幅が300mに及んでいます、鳩ケ谷市内外を問わず、両岸には大小の自然堤防が形成されており、周辺の遺跡の多くがこの自然堤防上にあります

また、 鳩ケ谷市の南部には、旧入間川流路跡の他にも旧入間川より古いと思われる小規模な流路跡が認められています、そして、その両岸にも小規模な自然堤防が形成されています

前田字前田第1遺跡はこの小流路跡の南側に南北に細長く幅の狭い自然堤防上にあります、鳩ケ谷支台南端部から1、5km程南にあり、古墳時代前期の前田字6反畑第2遺跡や中居字畑田第1遺跡、また、対岸の自然堤防上には弥生時代後期の壷が出土し古墳時代から奈良・平安時代の前田字6反畑第1遺跡が近接してあります