2013-02-18 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷遺跡第1次発掘調査-5 B地区の方形周溝は完掘したものはありません(図版Ⅲ)(第4区) 第1号方形周溝は西の一部を調査したのみです、溝幅は中央で1.60m、深さ60cmを測ります、調査範囲はすくなかったのですが、この溝からは土器が多量に出土しました、しかも、その状態は溝内上部の方台部から流れこんだ暗褐色粘土層上に高坏形土器や、台付甕形土器などが一括出土し、さらに、溝底にも鉢形土器、壺形土器、高坏脚部などが出土し、上層でみられた櫛状工具による整形痕のついた台付甕形土器の出土はありませんでした(図版Ⅲ) このことは、この1号では周溝がつくられた時と、しばらく時間をおいてかなり埋没してから、また利用するという二度にわたっての使用が考えられます 第2号方形周溝は1号のすぐ南50cmのところに位置するもので、溝幅1m、深さ25cmを測ります、調査した範囲での出土遺物はありませんでした