入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

《戸田の遺跡》

◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-7

(1次発掘調査報告併合)

新田口第2号方形周溝墓(第10図の2)は、第1号方形周溝墓南溝と約50cm離れて南側に平行してつくられています、調査は北溝だけでその全体の規模を知ることはできませんでした

周溝は第1号方形周溝墓の北溝と同じように、だいぶ曲がっていますが、直線を意識して掘られたものと思われます、溝の上幅は平均1.00mですが、東進するにつれて若干広くなっています、深さは北コーナー附近で0.25mですが、そのコーナーから東へ約1.00m東進したところで、深さ0.20mの掘り込みがあり、その深さは東へ4.20mあり、そこでまた0.20m上がっています

しかも、この掘り込みの中心付近は、さらに深さ0.20m長さ2.00m掘り込まれています、この第2号の最も深いところは、周溝の切り込まれているところから1.90mを測ります、この深い2段の掘りこみは、この第2号方形周溝墓の周溝に最初から掘りこまれていたものと思われます

遺物は黄褐色粘土ブロックの層から壺形土器を加工した埦形土器や台付甕形土器の口縁部及び台部が出土しました、出土状態はバラバラでした