入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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《戸田の遺跡》

◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-4

(1次発掘調査報告併合)

鍛冶谷第4号方形周溝墓は東溝・西溝の一部と、南溝が道路下にあり、充分な調査はできませんでした、プランは周溝内外の壁が三方とも張り出して、崩れ楕円状を呈しています、大きさは東西10.3mを測りますが、南北はこれよりも大きくなり、長径は南北にあります、周溝の幅は1.00mで三方とも平均して周っています、深さは堀りこみ点から0.30mで、溝底も概して平らです

方台部は、中央が若干高く周溝に向かって傾斜しています、また、方台部西側に南北に幅0.50m深さ0.10mの溝が走り北溝を切っています、主体部と思われる遺構は発見できませんでした、出土遺物は台付甕形土器、鉢形土器などの破片が若干出土しました、なお、この第4号周溝墓の西側、周溝の西コーナーに接して1本の細い溝が発見されましたが、これが周溝墓の溝であるかは不明です

鍛冶谷第5号方形周溝墓は北溝及び東溝は概して直線的ですが、西コーナー及び南コーナーが浅く幅もつぼまっているため、西溝、南溝は若干ふくらみをもち直線的ではありません、全体的なプランは隅丸の梯形を呈しています

規模は南北7.7m、東西9m、溝の最大幅は東溝0.8m、西溝1.20m、南溝1.00mです、溝の掘り方は一様ではなく四方のコーナーは浅く、中央部が深くなって、いわゆる典型的な舟底形を呈しています、特に北溝と西溝の深いところは周溝の掘りこみ面から0.60mあり、基盤の黄褐色粘土層をくりぬいて、その下層の砂層に達しています

中央方台部は西側壁が若干乱れ、南側は張り出していますが、東西7.00m、南北5.80mの隅丸長方形を呈しています、この方台部には主体部と思われる遺構の発見はありませんでした