2013-03-03 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-11 (1次発掘調査報告併合) 新田口第7号(方形)周溝(墓)(第12図の7)は第3トレンチの西端で発見された遺構です、深さは1.00mで他の周溝に比較するとかなり深いものです、発見された遺物は最下層(溝底)から台付甕形土器の口縁部及び脚部が出土しています 第1号住居跡(図版十四)(第14図)床面が黄褐色土層で壁が黒色土であるためと、水をかぶっている関係上、土の粒子が細かく硬くしまって壁を確認することが不可能な状態でした、しかし、硬い床面であったため、これを中心に追及し、竪穴住居址のプランを確認しました プランは若干胴の張った隅丸長方形を呈し、長径7.7m、短径6.50m、東コーナーの壁高20cmを測ります、床面には6つのピットが確認されました、また、南のコーナーに台形プラン、深さ20cmの貯蔵穴があり、内部に甑(こしき)のセットが北向きに倒れていました、焼土は中央よりやや西に認められました、なお、この住居址の下に幅1.5mの溝状遺構(第5号方形周溝墓北溝)があります