蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

鳩ケ谷の古を考える

里字屋敷添第４遺跡・里字屋敷添１２１２－１他地点調査〈３〉

第２号溝跡は平成８年以来の里区画整理事業に伴う数次の発掘調査で１５～１６世紀の遺物を出土している大溝の一部です、方形を呈すると推定される形状のうち、今回の調査で検出された部分は西南の角部と北側中央部です、予想のとおり一辺が約３５ｍ程の規模で正方形に廻るであろう事が確認できました

遺物は、擂鉢・焙烙・瓦質土器・カワラケ・板碑片などが出土し、１５～１６世紀のものと推定されます、また、この溝から出土した板碑は、１２２１－１地点の調査において井戸跡から出土した板碑と接合しました

第３号溝跡は、今回の調査地の東側に位置する１２２１－１地点の調査において、第２号溝より古い溝跡として検出されていた溝と１２１６地点で検出された溝の延長上に位置しており、おそらく、それらと同一と思われます、第８号溝は、区画整理事業直前まで使用されていた道路の東側に沿うようにあった溝跡で、近世から近代のもののようです