入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

47・里字屋敷添第4遺跡⑫-ⅰ里字屋敷添1215地点、⑫-ⅱ里字屋敷添1216地点、⑫-ⅲ里字屋敷添1224-1地点調査

調査期間     平成11年10月12日~12月17日

この3地点の調査は、いずれも平成8年度に調査した1221-1地点を取り巻くように隣接しています、1221-1地点調査では、中世の館か寺院の跡と思われる堀跡の一部が発見されると共に、大きな板碑などが多数出土しています

今回の調査でも、15~16世紀を中心とした中世の溝や井戸、土坑などが多数確認されました、また、1221-1地点で検出された直角に曲がる大溝の続きが1215・1216地点で発見されたことにより、全体が約35m四方の規格を有する規模の堀であることが、より確かと思われるようになりました、この堀からは、15~16世紀の中世陶器や土器が出土して、その存続年代と廃絶年代が理解されます、併せて、1221-1地点から暦応4年(1341)と明徳2年(1391)の年号がわかる板碑が出土していることから16世紀後半に、即ち、造立から約200年後に廃棄されている状況が理解されます