入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

鳩ケ谷の古を考える

里字屋敷添第4遺跡・里字屋敷添1212-1他地点調査〈2〉

調査地一帯は、西方500mを北から南に流れる芝川筋と重なる旧入間川左岸に形成された自然堤防に立地しています、区画整理が行われる前は水田として利用されていました、現地表面の標高は、水田に盛土され4、7mですが、盛土以前の水田面では4、2m程です、標準的土層は、約50cm程の盛土の下に旧表土であった水田時の土が厚さ20~30cmであり、その下が遺構検出面となる自然堤防の地山層となります

調査地点は、方形区画溝の中心に位置しますが、建設による影響を受ける基礎部分のみを溝状に調査しているため、溝跡はいずれも断続的に検出されています

区画整理に伴う道路建設に先立つ周辺の調査結果から明らかにされた上幅2mで35m四方の方形区画をなす大溝跡の西南角部と北部中央直線部が検出され、15~16世紀に属する中世陶器や板碑片が出土しました、この他、井戸跡と推定される土坑4基と主軸方向をこの大溝と同じくする掘立柱建物跡1棟と近世に属する中小の溝跡が検出されました

中世遺構の検出から近世以前は居住地として利用され、その後、水田として開発されたことが明らかになりました

実測全体図の上図右端は下図左端に接合します