入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

35・里字屋敷添第2遺跡⑱里字屋敷添1183-1他地点調査

調査期間     平成12年7月6日~8月31日

この調査では、溝27条、井戸跡11基、土坑39基、小穴194基が検出され、出土した遺物から、中世16世紀から近世、一部は19世紀の近代までのものと思われます、大小多数の溝跡は、主軸方向が直交または平行しているものが多く、区画あるいは用水路としての用途が考えられます

その中で注目されるのは、調査区中央を東西方向に走る大溝のSD16で、上幅5m、深さ1、2mとこれまで市内で調査された中で最大規模です、西端がやや立ち上がるので、用水路と考えるよりも、この規模と形状から屋敷地を区画する堀跡と考えられ、中世末からの生活雑器とともに漆塗りの椀や下駄などの木製品、長禄2年(1458)の板碑、大型動物の骨、貝類などが多数出土しています