入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

米づくりの技術をもたらした人々・弥生人について考えてみる

<稲作の始まりとつたわり>

特有の石包丁や、片刃石斧などの大陸系磨製石器群、細形銅剣や多鈕(たちゅう)細文鏡など北方の遼寧青銅器文化に連なるような青銅器類、支石墓など、北部九州で発見される初期の稲作に伴う文化要素の多くは、朝鮮半島系のものです

長江中・下流域で完成された水田稲作農耕の技術や文化は、いったん朝鮮半島に入り、そこで北方から伝来したナラ林文化の諸要素(雑穀やムギの畑作、ブタの飼育)や、遼寧青銅器文化の諸要素を組入れ、おそらくは小国家を生みだすような社会の編成・統合の理念なども伴いながら、Aのルートを経て、縄文時代の晩期には朝鮮半島南部の松菊里遺跡(韓国忠清南道)などで、弥生文化の原型ともみられるものが形成されたようです