入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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◇ 蕨の歴史ー43

蕨市内の自然堤防上と思われる所の踏査では、畑地や寺社境内などを隈なく調査しましたが、土器片の散布はなかったようです

そうしたなか、錦町5丁目(提示の地図の▲印のところ付近)で、過去に畑地から土器が出土したという情報がありました、瀧澤康治家で、大正10年ごろのこと、同氏の父が味噌蔵を建てるにあたり、水溜めとして屋敷の前方を掘ったところ、深さ4尺(1・2m)のところで、「色々なかわらけみたいなもの」が出土したと言うことでした

それは屋根瓦ではないという、仕事がやりにくいので、そのままにし、別のところを掘ったということでした、発見されたものはかめであり、しまの文様が入っていたとのことでした

その場所について試掘調査を実施してみたところ、基盤を掘り込んだ溝の落ち口を明らかにすることができました、溝の深さは50cmほどでしたが、対岸は明らかにはできませんでした、溝内には、特に遺物はありませんでしたが、上部には、確かに土師器片がみられました

瀧澤氏の記憶とあわせ、この地に古墳時代の集落跡が存在する可能性は、極めて高いといえます