入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

古地図で見る川口・鳩ヶ谷の歴史

安行・新郷地域の変遷-8

昭和30年代(1955年代)は川口駅周辺では拡大が徐々に進んでいたのに比べ、安行・新郷両地区では、市街地や住宅地の拡大はほとんど見られません、市街地や住宅地の拡大は昭和30年代後半から6-4図の間の時に急激に進んでいきます

この反面、明治から大正、大正から昭和年代と6-1・2・3図を比較しても土地利用はそれほど変わっていません、ただ、その間の1924年(大正13年)頃までには、王子電気軌道株式会社による電気の供給が新郷・安行両地区にも開始されました、6-2図には新たに送電線(23)が表示されています、また、新郷地区赤井のなだらか円錐状の丘の上(24)にアンテナが設置されています

1925年(大正14年)、わが国ではじめてラジオ放送が行われ、東京の愛宕山から有線を引きここから送信しました、アンテナの高さは55mで、関東一円をカバーしました、6-3図に新郷放送所と記載されています、ここは放送史上重要な地点であり、現在は文化放送の施設となっています

道路の整備は昭和30年〈1955年)前後に進められており、6-3図を見ると県道浦和・草加線や県道吉場・安行・東京線など主要な道路の路線改良による直線化が見られます、この前後にバス路線の開設も進み1953年(昭和28年)には、川口駅から新郷支所を経て草加駅を結ぶ路線、1958年(昭和33年)には既設の路線延長により浦和駅蕨駅川口駅から安行見本園までの路線が開設されました、京浜東北線東武鉄道の駅からのバスによるアクセスが確立されました