入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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古地図で見る川口・鳩ヶ谷の歴史

安行・新郷地域の変遷-10

工業団地の街路は銀杏並木になっており、銀杏の樹間にはツツジの植え込みがあります、また、毛長川の土手は一面に植林さています、このように比較的緑が多く、工業団地ではよく見受ける無機的景観に陥らない配慮がされている点は、いかにも植木産地に建設された工業団地といえます

また、新郷地区の西部を貫く見沼代用水東縁②をたどると、その周囲はほとんど住宅や商店、工場で用水の両岸はコンクリートブロックかコンクリートで固められフェンスが張られています、現状は都市下水の排水路と化し、開設当初の用水の使命は終えたといえます

大字安行には1952年(昭和27年)に設立された植物見本園と1961年〈昭和36年)に設立された植物検査所が合併した県植物振興センター(25)があり、鑑賞用植物の展示、植木の生産技術や造園技術の指導的な役割を果たしています

さらに、ここから南東よりの安行領家には1976年(昭和51年)に設立された市営安行植物取引・流通センター(26)があります、もともと植木の伝統的な流通は庭先取引でしたが、セリによる取引量を増やし、流通の近代化に取り組んでいます

敷地内には取引見本園やモデル庭園などもあり、道を隔てた展示即売所では一般客への販売も行われており、値札のついた植木や盆栽が並べられています、安行に植木を買いに来る愛好者も多いようです