入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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古地図で見る川口・鳩ヶ谷の歴史

安行・新郷地域の変遷-7

植木の生産は明治後半から第2次世界大戦前にかけて大きく発展していきました、需要の増大と共に生産組織も結成され、1907年(明治40年)4月に「安行苗木販売組合」が発足しました、これには安行村のみならず新郷村の植木農家も加入が認められました、植木の生産拡大に伴い出荷先も日本各地から国外へと広がっていきました

第2次世界大戦の戦時体制下になると食料事情が悪化して植木畑は次々に主食の生産に切り替えられました、しかし、戦争中においても県が安行の8戸の農家に依頼し植木の保存に努めました、このため他の産地に先駆けて1950,51年(昭和25,26年)ころには大量の復興需要に応えられるようになりました

このころから戦後の食料事情が好転しはじめ、主食のヤミ価格が暴落し、これを期に植木や花の栽培に切り替える農家が多くなりました、その後、高度経済成長による東京の拡大とそれに伴う都市計画事業による緑化木需要の飛躍的な伸びに支えられ、安行の植木業も飛躍的に発展しました