入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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川口の古を考える

宮合(みやあい)貝塚遺跡第1、2次調査

大字西立野字宮合1043~1105-2地点 [2]

遺跡は標高19、5mから5、0mと非常に高低差の激しい台地上に位置しています、更に詳細に見てみると、この付近のこの時代の貝塚とは異なり、その斜面は比較的急なものとなっています、地形模式断面図を描いてみると、赤堀用水により一部掘削されているものの、斜面および低地地形のおおまかな判読は出来ます、下の双曲線は谷の底部の推定です、また、1つの規準として大宮寿能泥炭層遺跡の調査において推定された縄文海進の最高水順を加筆しています

遺跡は台地傾斜部から続落して一部低地にまで延びるものと思われます、今回の二次にわたる調査はともに、台地平坦部から傾斜部にかけての遺跡の一部分のみの調査となるようです、また、調査の結果でも台地平坦部中央においては遺物の散布がまったく見られず、遺跡の中心は平坦部から低地にかけての、地形的には特徴的な様相を示す位置に築かれたことが推測されます

低地は安行西立野地区において中川低地帯に開口し、そこより約1km上流に上った地点に相当します、最大幅は開口部より約500m付近にて400mを測り、鳩ヶ谷支台の谷の中では最大級に属します、しかし、谷頭より開口部までの距離は1、2kmと非常に短く、特異な形態を呈する谷と言えます、谷頭部より急激に深くなり、その傾斜のまま開口部に向かう形態で、斜面部が急峻な谷だったのでしょう