入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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川口の古を考える

ト伝(ぼくでん)遺跡・大字西新井宿(ト伝)大字神戸(東) [1]

調査期間   1977年2月~1979年3月

ト伝遺跡は東北縦貫自動車道と東京外郭環状線自動車専用道が交差する川口ジャンクション建設に伴い発掘調査が行われました

遺跡は大宮台地の最南端に当たる鳩ヶ谷支台上にあり、標高17メートルの台地平坦部から斜面部に営まれています、斜面は比較的穏やかな傾斜をなし、低地との比高は約7メートルです、台地は北西から南東へ延びていますが、途中で支谷が入りこみ、二手に分岐しています、二ヵ所に突出した大きな舌状台地です

調査区域は中央部に国道122号線が南北に縦断し、東部は市道と支谷が横断しており、おおよそ3地点に分断されています、各地点は北側斜面A地点・舌状台地B地点・台地平坦部C地点と便宜上呼称しています

調査の結果、全体としては旧石器時代のユニット2ヵ所、縄文時代早期後半の炉穴227基・土壙3基、前期土壙1基、中期から後期の土壙29基・住居跡6軒、ピット群1ヵ所、時期細別不明の土壙3基、江戸時代の溝1条が確認されています