蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

◇　古代武蔵国の駅路ー７

更に、調査・発掘があります

⑥　国分寺市でも、平成７年（１９９５）秋、武蔵国分寺の遺跡の近くで約３３０ｍまっすぐに延びる幅約１２ｍの古代官道が発掘されました、この道路跡は東山道から分岐して武蔵国府に通じりものとみられます、最短距離で目的地に到達できるように、地形上の制約を無視してまでも直線に作るというこの遺跡が実証する事実は、古代の官道の政治的性格を物語るものであり、律令国家の本質を表しているようです

⑦　吉見町南吉見条里遺跡では、平成１３年（２００１年）から始まった調査で、幅約１２ｍの規模を持ち、低地に直線的に作られ、バラスを敷いたり、橋をかけたり（側溝はない）の古代道が確認されました、また、２００６年には、吉見町内の農地から幅９ｍ、長さ２０ｍ直線の古代道遺構が確認されました、平成１３年（２００１年）に確認された遺構の延長線上にあることから、吉見町内の古代道遺構の総延長は３、３ｋｍとなりました