入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

俳句つくり 余情

”神還りインク売場の慌し”

出雲から神様が戻り、師走です、電気店のプリンターのインク売り場は年賀状作成のための客で、大混雑でした

”小春日の小橋ぬけるや鷺つがい”

それでも春を思わせるような温かい日があり、餌さを捜す鷺も気分よさそうに用水の上を飛んでいました

”この度も煮芋の柔さ問れけり”

女房殿は里芋の煮物を作るたびに、芋の硬さ柔らかさを聞いてきます、かなり難しいことのようです

”がんこ爺自転車転ぶ初冬かな”

充分に気おつけているから大丈夫と、自信をもって自転車を乗り回していましたが、先日、缶ビールを多めに前の籠にのせていたときに、その重みでハンドルをとられ、自転車を倒してしまいました、倒れたときに、背中をちょっと打ってしまい、一瞬ひやっとしました、痛みも少しあり心配しましたが、日が経つとともに痛みは薄らぎ、無事のようです、もう、年も年ですので自転車乗りも止めるべきかと思いました

”入力に少しさわるや指のひび”

これも年のせいで、年々指先のひびが出来るのが早まるようです、仕方の無いととなのでしょう

”木枯らしや背中丸めて押し車”

買い物が終わり、店の外に出たところ、冷たい風が吹き、その中をかなりの年配の女性が寒そうに背を丸め手押し車を押して帰るところでした

”墓参り銀杏落葉に導かれ”

”時雨止み賃餅の旗揺らぐかな”

”鈴なりの柿の葉どこへ消えたやら”

柿の木に沢山の実がなり、見事なもでした、しかし、葉のないことも見事なので関心しました

”軒下に柿つるさるる冬の朝”

”久方の蕎麦がき機嫌直りけり”

ちょっとした事で、ふくれていましたが、好物の蕎麦がきが出てきて、機嫌は直りました