入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

俳句つくり 余情

”白むくにひらりひとひら桜かな”

”花の下嫁す娘みつめる病める母”

遠縁の母子2人暮らしの娘が結婚することになり、その祝儀に招かれました、その娘は桜が大好きとのことで、その開花の下での祝言、披露でした、望み通りの借景での儀式、宴、写真撮影でしたのでちょっとした絵巻物のようでした、ただ、永年親子2人での生活が終わることになり、しかも、近年お母さんが体を悪くし、不自由な身となっていることが気になりました、嫁ぎ行く娘をみつめる母親の姿は複雑なものを感じさせました

”花病舎二十歳(はたち)のナースと楽しめり”

結婚式が済み、今度は、たぶん、最後となるであろう心臓カテーテルの検査、手術を受けました、担当のナースがほやほやの新人で、ちょっと心もとないのですが、気立ての良い、若い娘で楽しく過ごせました、当方は度々の入院なので、もう慣れたもので、ちょつとしたミスもこちらから指摘し、彼女のほうも素直に謝り、また、やさしく接してくれました、若い人に感謝です

”つかのまに積り消え行く春の雪”

天候不順の今年の春は、暖かな日が来たかと思うと、急に雪が降り出し、また、すぐに消えてしまうということで、なにか、社会経済の状勢と似たものを感じます

”白壁に幹枝くっきり花みずき”

白い壁のまえに、花水木が白い花を咲かせていました、壁と花が重なってしまい、どこが花なのかはっきりしませんが、そのかわりに幹や枝が白壁にはっきりと浮き出てそのコントラストがすっきりしていました

”初夏のママの反り身のサァーブかな”

近所のテニスコートでの光景です、ママ達も初夏を向え、ダイナミックになっています

”衣更袖つくろいて母の影”

ちょっと遅くなりましたが、衣更のため、ウインドウ・ブレイカーを洗濯に出そうとしたところ袖口が少し擦り切れていました、ちょっとした針仕事ならば、自分でできますので、糸でとめる作業をしました、ふと、昔の母の姿が思い浮かびました、遠いい過去のようで、また、ついこの間ようで不思議な気分です

”夕暮れのさつきに注ぐ小雨かな”

そんな事をしているうちに、友の訃報が届きました、なにか複雑です