入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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俳句つくり 余情

冬籠りというか、術後のこともあり外出が少なくなり、句作は思うようになりませんが、それでも何とか身の周りのことでまとめてみました

”水際に霞むおもかげ梅の花

”目の隅をかすめたりしは鶯か”

”灯に寄るやしらすうなぎに春の雪”

しまいの句は昨年、今年と連続で朝日新聞に載った季節を告げる”しらすうなぎ漁”の素敵な写真から創りました、句作の途中、小雪が舞ってきましたので、それも併せてまとめました


自分の好きな2~3月の名句です

”山里は万歳遅しう梅の花”         松尾芭蕉

”暖簾(のうれん)の奥ものぶかし北の梅”       松尾芭蕉

”落ちさまに水こぼしけり花椿”         松尾芭蕉

”二もとのむめに遅速を愛すかな”       与謝蕪村

”うめ折って皺手をかこつ薫かな”       与謝蕪村

”しら梅に明る夜ばかりとなりにけり”       与謝蕪村

”雨の日や都に遠きもものやど”       与謝蕪村

”梅一輪一りんほどのあたたかさ”       服部嵐雪

”灰捨て白梅うるむ垣ねかな”        野沢凡兆

”船頭の耳の遠さよ桃の花”        各務支考

”な折りそ折りてくれけり園の梅”       炭太祇

”鯛を切る鈍き刃ものや桃の宿”       高井几薫

”捨氷院々の梅さかりなり”         加舎白雄

”馬の子の家にかえるや梅寒し”        加舎白雄

”瑠璃色の空を控えて岡の梅”        夏目漱石

”落ちさまに虻を伏せたる椿哉”       夏目漱石

”一枝は薬の瓶に梅の花”        正岡子規