入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

鳩ケ谷の古を考える

これまでに学んできた三ッ和遺跡の総復習・鎌倉室町時代〈4〉

三ッ和遺跡の他の調査地点では、中世の遺構としては、第10次調査地で、井戸跡と溝跡から出土した石臼が接合したことから同時存在の遺構と考えられる第1号井戸跡と第2号溝跡が検出されています、第2号溝跡と同一軸にあり規模が似ている第1号溝も両遺構と同時存在と推定され、第1号溝跡と第2号溝跡は同一直線上にあり両者の間には1mの地山を掘り込んでいない間隔があります、第2号溝跡からは山茶碗窯系捏鉢・青磁碗・常滑窯甕、第1号溝跡からは山茶碗窯系捏鉢・常滑窯と渥美窯の甕などが出土しています、この他にも、多くの井戸跡や大型土坑が検出されています

また、第10次調査地の東南150mの第2次調査地では13~14世紀のものと思われる4間×5間の掘立柱建物跡が1軒と山茶碗窯系の捏鉢や渥美窯系甕などを出土する井戸跡が検出されており、更にその南方70mの第1次調査地点でも山茶碗窯系捏鉢が出土した井戸跡1基が検出されています