入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

三ッ和遺跡第9次調査・三ッ和2-17の一部地点

今回の調査区の北部の溝跡は直線的で、南部の溝跡は曲線的であるという特徴があります、これらの溝跡は、区画溝か排水溝かその性格は不明です、なお、15号溝跡には焼土が集中していた部分があり、若干の骨粉を含んでいました、中性の火葬跡であったのでしょうか

帰属時期ははっきりしないものの、規格が類似する土坑があります、第16・24・25号土坑です、共に平面形が長方形で長辺と短辺の比率がおよそ2対1、底面が平らで直方体状に掘り下げる特徴があり、規模は長辺が1、9~2、0m、短辺が0、8~1、1m、深さが0、7~1、2mほどです、各遺構からは、土師器や須恵器が出土し、第25号土坑からは常滑陶器の破片が出土しています、若干の違いはあるものの、直方体状に掘り込む遺構として、平安時代の第31号土坑がありますが、その性格は不明です

また、最も新しい溝跡として、近世の第10号溝跡があります、第11号溝跡に重なるように検出され、上幅は1、5~2、0mだが深さは15~20cmと浅い溝跡で、近世の陶器片が僅かに出土しています