入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

鳩ケ谷の古を考える

◇沖積低地の周溝墓の分布ー3

荒川を挟んだ対岸の左岸には戸田市鍛冶谷・新田口遺跡があり、104基の方形周溝墓が群集して認められています、更に近接の南原遺跡では7基、前谷遺跡で2基、上戸田本村遺跡で2基、南町遺跡で2基の方形周溝墓が認められています、弥生時代後期から古墳時代前期のもので、特に鍛冶谷・新田口遺跡では各地の非在地系土器が多数検出されています

東京低地では、中川沿いの葛飾区葛西城跡(御殿山遺跡)で4~5基が標高約50cmから確認されています、一辺20mと推定できる周溝墓からは畿内庄内系甕及び東海系S字状口縁台付甕C類が出土しています

これらの遺跡の他に、三ッ和遺跡の対岸に川口市江戸袋貝塚があり、江戸袋所在の東光院境内に残る低塚状が方形周溝墓の名残とされ、上部を造成したところ碧玉製管玉と台付甕が出土しています