入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

俳句つくり 余情

”妙なものもみじ病舎の朝のめし”

病院の窓越しに紅葉をみながら、朝食をとることを経験するとは、ちょっと複雑な心境でした

”内外(うちそと)のもみじ黄葉散るまいと”

外では紅葉、黄葉が真っ盛りでしたが、内では高年者等が病と闘い、その克服に懸命でした

”小春日の板の鯉には時おそし”

手術の日は時間がやたら長く感じ、早くやって欲しいとイライラしていました、結果は神のみぞ知る、もう自分の意思ではどうしようもないのだから、早く時が過ぎてほしいと思っていました


10~11月の自分の好きな名句です

”紛(まぎ)るべき物音絶えて鉢叩”         三浦樗良

”木枯らしや地びたに暮るる辻諷(うたい)”       小林一茶

”木枯らしやすぐに落ちつく水の月”         加賀千代女

”此うへは白きものとてしぐれけり”          加賀千代女

”茎漬けや妻なき住むを問ふおうな”          炭太祇

”傘(からかさ)の上は月夜のしぐれかな”        黒柳召波

”怪談の後(うしろ)更け行く夜寒哉”          黒柳召波

”水落ちて田面をはしる鼠かな”          釈蝶夢

”あしおともきえて時雨の又寝かな”          坂本朱拙

”つつみかねて月とり落とすしぐれかな”         坪井杜国

”世にふるもさらに時雨の宿り哉”          飯尾宗祇