入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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俳句つくり 余情

”山肌を伝うスリルや谷紅葉”

新聞記事からの句です、山岳地方ではもう紅葉が盛りのようです

”句を選ぶ眼をいやすかな秋の空”

自分の手もとには、今迄に読んだ俳句の資料が一応整理してあり、その中から季節にあった句を選びだして、アップしています、その作業はかなり頭の体操になり、眼がつかれます、そんな折には窓を開け、外の景色を見るのですが、昨今の空は抜けるように澄み上がり、頭も眼もリフレッシュされ癒されます


9~10月の自分の好きな名句です

”客観のコーヒー主観の新酒かな”        寺田寅彦

”まんじゅしゃげ昔おいらん泣きました”     渡辺白泉

”霧みじんたちまち珠となりにけり”       川端芽舎

”つきぬけて天上の紺曼珠沙華”         山口誓子

”蓑虫にならねばぶらりともできず”       鷹羽狩行

”りんごの木ゆさぶりやまず逢いたきとき”    寺山修司

”雁なくや夜ごとつめたき膝がしら”        桂のぶ子

”象の眼は瞑想リンゴ食むときも”        和田知子

”胸もとへ闇ゆるやかに秋袷”          坂巻純子

”吊柿鳥に顎なき夕べかな”           飯島晴子

”夜仕事や白衣の染みもこだわらず”       小野亜津子

”湯上りの柔らかに指蜜柑むく”         小寺敬子

”単線の鉄路押し上げ曼珠沙華”         杉山とし