入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

俳句つくり 余情

気分を変えて俳句にします

サブプライムローン問題によるアメリカ発の金融危機が発生し、世界の経済、社会は混乱を極め、それに対して自分の頭脳を調整するために、なかなか俳句モードにならず、うまく句作が進みませんでした、駄作ばかりですが、なんとか作りました

”秋めいて邪魔くさくなる扇風機”

”夕なぎて虫があるじの庵の庭”

粗末な手造りのセカンドハウスを海浜に持っていますが、気分転換とメインテナンスを兼ねて時々行っています、庭の草刈りを終わり、ひとり周囲の草木を見ながら酒食をしている時の光景です、夕なぎで風がとまると、虫の声がいっせいに始まりました、静寂で優雅なひとときでした


9~10月の自分の好きな名句です

”この道や行く人なしに秋の暮”          松尾芭蕉

”野ざらしを心に風のしむ身かな”         松尾芭蕉

”猿を聞く捨て子に秋の風いかに”         松尾芭蕉

”山は暮れて野は黄昏の薄かな”          与謝蕪村

”門を出れば我も行く人秋の暮”          与謝蕪村

”一行の雁や端山に月を印す”           与謝蕪村

”声かれて猿の歯白し峰の月”           榎本其角

”身にしむや宵暁の舟じめり”           榎本其角

”故郷も今はかり寝や渡鳥”            向井去来

”君が手もまじるなるべし花すすき”        向井去来

”木犀の昼は醒めたる香炉かな”          服部嵐雪

”鶏頭の昼をうつすやぬり枕”           内藤丈草

”かりがねの重なり落ちる山辺かな”        三浦樗良