2008-08-15 俳句つくり 余情 俳句 #埼玉県 ”新盆の灯りのかげにかげろうが” 新聞のコラムからの句です、老夫婦が息子さんの新盆の夕飯を終え、一息して、ふと、灯りに目をやった時に灯りの笠のかげに、はかなげなカゲロウがとまっていたそうです、年老いた奥さんは、息子が戻って来たのではないかと嘆き、つぶやいたそうです、その夜はそのままにして休み、翌朝、笠を見ると前のとおりにカゲロウはいたそうです、老夫はカゲロウをそっと小さな箱に入れ、墓に持って行こうときめたそうです ”炎帝も休みおるかやどじょう鍋” 連日の猛暑もちょっと止み、くもり、少雨があるようになりました、盛夏を司る神様もどじょう鍋でも食しているのか、自分もどじょう鍋をつついてみたくなりました 自分の好きな7~8月の名句です ”涼風を腹一ぱいの仁王かな” 永井荷風 ”稲妻や世をすねて住む竹の奥” 永井荷風 ”天寿とは昼寝の覚めぬ御姿” 阿波野青畝 ”うすまりし醤油すずらしく冷奴” 日野草城 ”ごろごろと氷のうの中雷走る” 上野泰 ”蝉時雨子は担送車に追いつけず” 石橋秀野 ”すずしさは写楽のあごのあたりより” 丸山哲郎 ”いふまじき言葉を胸に端居かな” 星野立子 ”路地涼しお駄賃の語生きていて” 中嶋秀子 ”炎天へ打って出るべく茶漬飯” 川崎展宏 ”通り雨そっと握った蝉の抜け殻” 夏目雅子