入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

俳句つくり 余情

”省エネもついくじけたり扇風機”

これは自分のことです、温暖化防止のため何とか省エネルギーに協力しなくてはと思いながらも、ついに暑さに負けて扇風機をつけてしまいました

”五十おやじ息子と共に夏稽古”

50歳を過ぎた夫が、一念発起して息子の通っている剣道場に入門して、青年や少年に混じり教えを請いながら、懸命に剣道に励んでいる姿をみて、奥さんが惚れ直したという話しです、これも新聞のコラムからです、今時、微笑ましい話だなと思いましたので句にしました


7月の自分の好きな名句です

”角上げて牛人を見る夏野かな”       松岡青羅

”ひと魂でゆく気散じや夏の原”       葛飾北斉

”百合咲くや汗もこぼさぬ身だしなみ”    有井諸九

”川越えし女のすねに花藻かな”       高井凡董

”巡礼の棒ばかり行く夏野かな”       松江重頼

”夏旅や母がなき子のうしろかげ”      加舎白雄

”くるしくも雨こゆる野や夏蕨”       加舎白雄

”町中をはしる流れよなつの月”       加舎白雄

”夏萩を見ながら丸髷に結ひけるか”     泉鏡花

”叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉”       夏目漱石

”かわせみやひねもす一二三の淵”      松根東洋城

”空をはさむ蟹死にをるや雲の峰”      河東碧梧桐

”看護婦やうたた寝さめて蝿を打つ”     正岡子規

”わだつみに物の命のくらげかな”      高浜虚子

”親一人子一人蛍光りけり”         久保田万太郎

”箸涼しなまぐさぬきのきゅうりもみ”    久保田万太郎

”月さすや谷をさまよう蛍どち”       原石鼎

”蛍はへる葉裏に水のはやさかな”      長谷川零余子

”松風をうつつに聞くよ夏帽子”       芥川龍之助

”瀧落ちて群青世界とどろけり”       水原秋桜子

”ふるさとの沼のにほひや蛇苺”       水原秋桜子