入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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俳句つくり 余情

戸田市内の弥生、古墳前期の遺跡は他にも南原、本村、南町遺跡などがありますが、それらは、また、あとでみることにして、気分直しに俳句にします


”朝いちに蚊をたたくかな梅雨晴れ間”

梅雨に入り、しばらく雨が続き、中休みというか、少し晴れた日の朝の光景です、寝間に蚊が入り悩まされ、起きてすぐ蚊の退治をしました

”ほたる狩りまた灯るかな車椅子”

新聞のコラムから作った句です、闘病生活を続ける夫を慰めるため、車椅子を押して、蛍を見に行き夫も満足して帰り、休もうとしたその夜、寝室に置いた車椅子で、夕方、慰めてくれた蛍がひとつ光っていたという話です、心あたたまる、やさしい話だと思いました


7月の自分の好きな名句です

”夏草や兵どもが夢の跡”          松尾芭蕉

”おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな”   松尾芭蕉

”わが宿は蚊の小さきを馳走かな”      松尾芭蕉

”文月や六日も常の夜には似ず”       松尾芭蕉

”雲の峰いくつ崩れて月の山”        松尾芭蕉

水無月や鯛はあれども塩くじら”      松尾芭蕉

”古井戸や蚊にとぶ魚の音くらし”      与謝蕪村

”夏河を越すうれしさよ手に草履”      与謝蕪村

”一夜鮓馴れて主の遺恨哉”         与謝蕪村

”二人してむすべば濁る清水哉”       与謝蕪村

”辻堂の仏にともすほたる哉”        与謝蕪村

”見うしなふ鵜の出所や鼻の先”       与謝蕪村

”切ラレたる夢は誠か蚤の跡”        榎本其角

”白雨にはしり下るや竹の蟻”        内藤丈草

”浮葉巻葉立葉折れ葉とはちすらし”     山口素堂

”さびしさや一尺消えてゆくほたる”     立花北枝

”やれ打つな蝿が手を摺り足をする”     小林一茶

”やけ土のほかりほかりや蚤さわぐ”     小林一茶

”身やかくてぼうふらむしの尻かしら”    斎部路通

”飛ぶ蛍あれと言はむもひとりかな”     炭太祇

”紅さした口も忘るる清水かな”       加賀千代女