入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

俳句つくり 余情

”スタンドの歓喜の渦に夏の蝶”

気分転換、散策をかねて近所の公園の野球場に、高校野球夏の大会の予選を見に行きました、待ちかねた点が入り、スタンドの応援席は歓喜乱舞となりました、すると、そこへ白い蝶が一つ加わり一緒に舞い始めました、蝶も応援したかったのでしょうか

”亡き夫に会いに行く夏甲子園”

新聞のコラムからです、亡くなった夫が高校野球が大好きで夏になると、甲子園に行っていたとのことです、また、その夏が来て、精神的にも安穏を取り戻したので、自分も夏の甲子園高校野球を見に行こうと思っている、そうすれば亡くなった夫にも合えるような気がするという心境の投稿でした、愛情豊かな、しかも切ないものを感じました


7月の自分の好きな名句です

”鈴おとのかすかにひびく日傘かな”       飯田蛇笏

”百合の香や人待つ門の薄月夜”         永井荷風

”うねりくる波のおもたく海月揺れ”        山口草堂

はまなすや今も沖には未来あり”        中村草田男

”金粉をこぼして火蛾やすさまじき”       松本たかし

”箸割ってわが冷麦の季来る”          星野麦丘人

”真菰江や漕ぎかくれたる先の舟”        柴田宵田

”片町に桶屋ならぶや夏柳”           内田百間

”海女の戸に醤にひたす小鯵かな”        橋本鶏二

”夏草に気かん車の車輪来てとまる”       山口誓子

”愛されずして沖遠く泳ぐなり”         藤田湘子

”子が食べて母が見ているかき氷”        森澄雄

”夕月に山百合は香を争わず”          飯田龍太

”鮒鮓を食べて近江の人となり”         長谷川櫂

”羅や細腰にして不逞なり”           鈴木真砂女

”死なうかとささやかれしは蛍の夜”       鈴木真砂女

”愛なき日避雷針見て引返す”          寺山修司

”ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜”       桂のぶ子

”さう言へば香水の母をいちどだけ”       辻直美

”岩割って生まれしごときとかげかな”      大串章

”まっすぐな風を剣道場に入れて夏”       松尾駿介

”顔よせて団扇のなかの話かな”         下田實花

”夏めきし青蚊帳の肌なまめいて”        夏目雅子



追伸 弥生時代の生活や暮らし、稲作伝搬の資料整理のため、夏休みを兼ねて7月15日~17日まで更新を休みます、よろしくお願いします