入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

俳句つくり 余情

”走り梅雨葉々生々と伸張す”

5月の陽光をたくさん受けて成長した木々や草花の葉が、梅雨の前ぶれの雨で、生き生きとしている様子です、人間の世界がいろいろと騒がしくても、自然は着実に移ろってゆくようです

”年頃の娘の日傘おおいえず”

近所の運動公園付近での光景です、最近の若いひとの体格は男女を問わずすごく良く、うらやましいと思っています、何かのトレーニングに向かう若い女性が、運動着で日傘をさしていました、日傘は小さく見え、余り役にたっていないようでした


好きな六月、五月雨、つゆの候の名句です

”青梅や餓鬼大将が肌ぬいで”         小林一茶

”若鮎やうつつ心に石の肌”          稲津祇空

”田植女のころびて独りかへりけり”      加藤暁台

”雨の日や門提げて行くかきつばた”      伊藤信徳

”二三日蚊屋のにほひや五月闇”        釈浪化

”びんづらは老もわかずよくらべ馬”      加舎白雄

”むら雨や見かけて遠き花樗(はなあうち)”  加舎白雄

”君しばしさみだれの中の夕立ちぞ”      加舎白雄

”バラを剪る鋏のおとや五月晴れ”       正岡子規

”六月を奇麗な風の吹くことよ”        正岡子規

かわうそに灯をぬすまれて明易し”      久保田万太郎

”でで虫の腸さむき月夜かな”         原石鼎

”梅雨の海静かに岩をぬらしけり”       前田普羅