2008-06-12 俳句つくり 余情 俳句 #埼玉県 ”走り梅雨葉々生々と伸張す” 5月の陽光をたくさん受けて成長した木々や草花の葉が、梅雨の前ぶれの雨で、生き生きとしている様子です、人間の世界がいろいろと騒がしくても、自然は着実に移ろってゆくようです ”年頃の娘の日傘おおいえず” 近所の運動公園付近での光景です、最近の若いひとの体格は男女を問わずすごく良く、うらやましいと思っています、何かのトレーニングに向かう若い女性が、運動着で日傘をさしていました、日傘は小さく見え、余り役にたっていないようでした 好きな六月、五月雨、つゆの候の名句です ”青梅や餓鬼大将が肌ぬいで” 小林一茶 ”若鮎やうつつ心に石の肌” 稲津祇空 ”田植女のころびて独りかへりけり” 加藤暁台 ”雨の日や門提げて行くかきつばた” 伊藤信徳 ”二三日蚊屋のにほひや五月闇” 釈浪化 ”びんづらは老もわかずよくらべ馬” 加舎白雄 ”むら雨や見かけて遠き花樗(はなあうち)” 加舎白雄 ”君しばしさみだれの中の夕立ちぞ” 加舎白雄 ”バラを剪る鋏のおとや五月晴れ” 正岡子規 ”六月を奇麗な風の吹くことよ” 正岡子規 ”かわうそに灯をぬすまれて明易し” 久保田万太郎 ”でで虫の腸さむき月夜かな” 原石鼎 ”梅雨の海静かに岩をぬらしけり” 前田普羅