2008-04-23 俳句つくり 余情 俳句 #埼玉県 ”こいのぼり花散る川で初泳ぎ” テレビの画面からの句です、染め上がったこいのぼりを、桜の花がひらひらと散っている川の水で、洗っている状景です、こいのぼりにとって空に泳ぐ前に本当の鯉になって水に泳いでいる感じがしました ”菜の花に定まらぬ墓の埋もれおり” 同期の花見の後で、今度は家人のお供で、権現堂堤へ、また、花見にゆきました、桜も素晴らしかったのですが、その前面の菜の花も見事でした、よく見るとそのなかに、半分崩れかけた小さな墓が2,3基花に隠れ埋もれるように立っていました、その小さな歴史、由来は何だったのだろうと、ちょっとはかない寂しいものを感じました 好きな晩春の名句の続きです ”落花枝にかえると見れば胡蝶かな” 荒木田守武 ”かげろふやほろほろ落ちる岸の砂” 服部士芳 ”国に添ふて霞をはこぶ潮かな” 加舎白雄 ”はつ蝶のちいさくも物にまぎれざる” 加舎白雄 ”罪もうれし二人にかかる朧月” 夏目漱石 ”新参の身にあかあかと灯りけり” 久保田万太郎 ”囀りやあはれなるほど喉ふくれ” 原石鼎 ”茶畠に入り日しずもる在所かな” 芥川龍之助 ”ゆく雲にしばらくひそむ帰燕かな” 飯田蛇笏 ”ふらここや人去って鶴歩みよる” 尾崎放哉