入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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俳句つくり 余情

”菜の花の塀の上なる菜種梅雨”

桜の終わった後も寒さが、少し戻ったり、雨が続いたりしました、その雨のせいか菜の花が背高く伸び、塀の上から黄色い花を覗かせていました、ちょっとユーモラスな光景でした

”はなみずきツツジの赤を追いかけり”

そして、雨があがり、すぐ汗ばばむような日が戻ると、花々は先を争うように咲き始めました、春深しです

”行く春を送りだすかに花々が”


好きな晩春の名句の続きです

”春眠の身の閂(かんぬき)を皆外し”       上野 泰

”春潮に激しく抱かれ海女沈む”         前川紅楼

”蛙の目越えてさざなみ又さざなみ”        川端茅舎

”雨蛙とらへし手さえ青く染む”         篠田悌一郎

”あんぱんのぶどうの臍(へそ)や春惜しむ”      三好達治

”野遊びのはじめは知らぬ人なりし”        内山和江

”鞦韆(しゅうせん)や灯(ともし)は木々を眠らさず”     山口涼也

”夕立に家の恋しき雀かな”         寺山修司

”象の子の水噴くあそび風光る”         原 尚久