俳句つくり 余情
10年ほど前に殆ど独力で建てたセカンドハウスに、芝刈りと外壁塗装のために行っていました。管理保守は新しく建てるのとは違い何となく気の進まない作業です。しかも、暑さの最も厳しい時と重なり渋々やりました。
"昇る陽に追いたてられて草を採る”
暑くならないうちにと思い、早朝暗い頃から、雑草を採り芝刈りをやりましたが、太陽の昇る速さには追いつきません。
”おどろきの飲む水の量汗流る”
脱水症防止のためどんどん水分を補給しましたが、その量に我ながら驚くほどでした。
”塗り上げは流る汗ほどはかどらず”
思いばかり焦り、汗ばかりが流れます。
”夕凪の恨めしきかな猛残暑”
しかし、作業が終われば、何とも云えない達成感があります。一人で建て終えた時の感慨を又思い出します。それにしても、海岸特有の夕凪時の残暑には参りました。
”遥かなる先祖の叫び霊まつり”
帰り途、お盆の風景に出会いました。それぞれの先祖には、必ずしも幸せな最期を遂げられなかった人も多いのではないかと思い、ちょっと感傷的になりました。