入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨市政 バブル崩壊

その後、社会経済は高度成長、バブルの発生崩壊、金融危機、大蔵省の解体、IT革命、長期不況を経てきました。

このような外見の変化は比較的見えやすいのですが、実は目に見えずらい深層のところで人々の気持ち、価値観は大きく変化しているのだとおもいます。敗戦の時は周りが焦土となり、進駐軍が目の前にあらわれ、誰にでもはっきりと変化は分かりましたからやりやすかったのですが、今度はその深層の変化をとらえることは非常に難しいと思います。

前の経済企画庁長官で評論家の堺屋太一氏が述べている事ですが「優秀な企業トップがまず変化に気付きそれから5年位遅れて政治家が気が付き、又5年位遅れて官僚が気が付く」 今まさにこの通りになっているのではないでしょうか。

蕨市政に於いても、バブル崩壊の時にその方針を変化するべきだったと思います。トップが気付き変化するのがいちばん良いのですが、ひとりの人間が今までの考えを急に変えるという事は(それまでにある程度の成功を体験している人ほど)非常に難しいと思います。トップを変え、順次、試行錯誤を繰り返しながら変化に対応していく、市議会議員、市幹部職員も猛烈に勉強していく(公費で競艇見学に行ったり、観光したりしている暇は無いのです)べきです。

仲仙道蕨宿整備、蕨市民俗資料館開設、蕨信濃山荘開設などのアイディアは良いのですが、いずれも高度成長時代の右肩上がりの経済が前提になった企画で、すでに、少し時代からずれていたのではないでしょうか。もし、実行するにしても、その運営管理維持に関して充分な研究、努力が必要だったのではないでしょうか。施設というハードを作れば、後は何とかなるという高度成長時代の箱物行政そのものだったのではないでしょうか。

今度の蕨駅西口再開発についても、以上の事を充分に反省し考慮していくべきだと思います。

     <又、明日に続けます>