入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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〔川口の遺跡〕

◇ 東・上ノ台・道合久保前遺跡-9

国道298号(東京外郭環状道路

新設工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 平成元年

〔遺跡各説・上ノ台遺跡②〕

◇近世

この遺跡の主体となる時期で、東遺跡同様17世紀~19世紀にかけての江戸時代の遺構・遺物が確認されており、この時期に営まれた家屋跡の性格を有します

遺構は溝跡9基、土坑57基、井戸跡3基、柱穴群、建物跡5、地下室21、地下道坑2を検出しています

遺物は、多量の国産陶磁器を主体に各種出土しています、出土陶磁器の中心となるものは有田・波佐見を中心とする肥前系磁器製品と瀬戸・美濃系の陶磁器であり、他を大きく凌駕しています、また、それに付随する形で、信楽、京焼系の陶器製品、さらに、19世紀の美濃系磁器製品が散見されます

陶磁器以外の遺物としては、かわらけ、火鉢、内耳焙烙、灯明具などの土器(特に内耳焙烙の出土が顕著でした)、土人形・玩具類を中心とする土製品や、硯砥石、火打石などの石製品、煙管、銭貨を主体とする各種金属製品などが、地下室を中心に出土しています