2013-03-06 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-14 (1次発掘調査報告併合) 新田口第1号方形周溝墓北溝からは碧玉製の管玉が出土しています、溝内から土器以外のものが出土する例では、(ⅰ)福岡県平原遺跡で玉類・鉄鏃・鉇(やりがんな)・鉄斧が発見された土壙がりました、(ⅱ)長野県安源寺遺跡では紡錘車形土製品、(ⅲ)福岡県炭焼遺跡では刀子(とうす)や有孔円板が出土しています、これらは土器以外に意識的に周溝内に入れられたと考えられます しかし、鍛冶谷・新田口遺跡出土の管玉は周溝内覆土の上部から出土しており、意識的に入れられたものとは考えられません、としますと、この遺跡が中期入間川(現荒川)左岸の低い自然堤防上に営まれたもので、何回かの洪水を受け封土が流されて、その際に主体部に副葬されたものが、北側の溝内に流れこんだと考えるほうが妥当だと思われます