2013-03-01 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 《戸田の遺跡》 ◇鍛冶谷・新田口遺跡第2次発掘調査-9 (1次発掘調査報告併合) 新田口第4号方形周溝墓(図版十三)(第12図の4)は東溝と南溝の一部のみ調査したものです、この周溝墓は周溝のコーナーが大きく円弧を描いているもので、全体的プランはくずれ、小判形(楕円形)を呈するものと思われます しかも、東溝は第5号方形周溝墓の南溝を切っています、周溝の幅は南溝で0.90m、深さ0.60m、東溝中間部で幅1.1m、深さ0.60mを測りますが、北進するにしたがって幅は狭くなっています、周溝の断面は内側がゆるやかな傾斜をもっていますが、外側は鋭い角度で掘られています 方台部は概して平らで遺構の検出はありませんでした、遺物はコーナー附近に集中してS字状口縁を有する甕形土器底部、高坏形土器脚部が出土しています