入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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古地図で見る川口・鳩ヶ谷の歴史

鳩ヶ谷地域の変遷-8

鳩ヶ谷の寺社を見てみると、千手院(坂下町2丁目)⑲近くの駐車場の一角に浅間社⑳があります、この社は1556年(弘治2年)、千手院裏の小高い山に勧請され、小谷三志日記に記されているように鳩ヶ谷周辺の富士講信者の修行の場でした、鳩ヶ谷上宿に生まれた小谷三志は富士講の伝統を発展させ、日常道徳に基く生活を強調した不二道を商人や農民など全国に広めました、しかし、明治期には国家神道へと流れていった面もありました

鳩ヶ谷市域には地蔵院(桜町5丁目)(21)、法性寺(桜町1丁目)(11)、実正寺(南3丁目)(22)、千手院などの寺院があります、地蔵院は鎌倉時代以前の建立といわれ、古い歴史を持つ寺です、また、太田道灌が開基したと伝えられる法性寺は、江戸時代に寺領10石の朱印状が幕府から与えられています

江戸時代の1町7ヵ村は明治維新後そのまま存続しましたが、1877年(明治10年)7月中居村・小淵村・上新田村の3村が合併し三ッ和村となりました、1889年4月市制・町村制の施行によって鳩ヶ谷町と浦寺村が合併し鳩ヶ谷町に、さらに里村・辻村・三ッ和村・前田村が合併して北平柳村となりました

しかし、1884年の連合戸長制の時代には里・辻・浦寺と鳩ヶ谷町は連合していたため、行政上の問題などが要因となって、1901年(明治34年)5月鳩ヶ谷町と北平柳村の合併が成立し、現在の市域が確定しました、その後1940年(昭和15年)4月戦時体制強化の一環として川口市に合併したものの、1950年11月に分離、1967年(昭和42年)3月に市制が施行されました

さらにその後、本年ー2012年には行政効率化などのため、再度、鳩ヶ谷市川口市と合併しました