2012-01-15 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 ”夢まぼろしのような蕨駅前のダンスホール・昭和10年”-11 蕨市立歴史民俗資料館 紀要 第7号より 昭和10年3月のダンスホール「シャンクレール」の開場と共に、断髪姿のモダンガールが蕨に集まってきました、ダンサー達の出身は不明ですが、前述したように、事務所を東京銀座においてのダンサー募集であったことから、東京市内にあるダンスホールからの転進組が大部分を占めていたと思われます 「シャンクレール」には新聞広告にも見られる如く、ダンサー用として無料の宿泊所が用意されており、40人程のダンサーは、そこで賄い付の共同生活を行っていました(註29)、彼女らの日常生活の米・野菜・くだものなどの食材は、「シャンクレール」の食材と同様、地元蕨の商店を通して購入していました なお人気のあり収入も多かったダンサーは、東京に住み蕨に通っていましたが、無料の宿泊所に住まなかったその他のダンサーたちは、蕨駅周辺にあるアパートを借りて住んでいたようです(註30)