入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

◇ 蕨の歴史ー134

江戸時代の文化13年(1816年)、蕨宿では渋川氏討死250回忌に当たり、家臣の子孫、高橋・今井・町田・山田・河島・貫井・永島・庄野の諸氏らの手で渋川氏夫妻の石碑が建立され、これらの各氏が渋川家臣を称していたことが確認されます

このうち高橋氏は、三舟山合戦の時四郎・九郎の兄弟が渋川氏に従って参陣し、竹を切り陣笠を吊るし目印として戦ったため、以後それを家紋としたと云います、貫井氏(初め高山姓)も板倉・高橋・岡田氏ら5人と共に三舟山合戦に従い、渋川氏討死後は蕨に帰り農民となったと云います

この外、蕨草切り開発の7人ー榎本・金杉・松田・石井・山岡・池上・山田の各氏、並びに慶長17年(1612年)蕨宿取立てに際し、岡田氏と共に上・下戸田村より蕨へ來住して来た鈴木・今井・荒木・高橋・町田・久勢・細井氏らの農民の中にも渋川氏ゆかりの人々がいたと思われます

また、武蔵の蕨に本拠地を置き活動した渋川氏以外では、栃木県足利市小俣に城を構え、戦国時代での活動が見られる小俣渋川氏と、広島県三原市八幡町美生の小童城に本拠地を置き活動した備後渋川氏の二流があります