入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

◇ 蕨の歴史ー81

足立遠元の活動の史料は、承元元年(1207年)3月に幕府での闘鶏会に参加したのを最後に見えなくなります、まもなく死亡したと思われます、遠元のあとを継いだのは、子の元春です

将軍は2代頼家から3代実朝へと変わっていました、元春の活動も遠元同様に、将軍家の重要な儀式や寺社参詣への随行が多いようです、注目されるのは、元春が幕府の使者として建暦元年(1211年)、建保4年(1216年)と2度上洛していることです、はじめが延暦寺の騒動、2度目は坊門信清の死去に対処するものといずれも朝廷関係のことに関与しています

このような傾向は、暗殺された将軍実朝の後継として藤原頼経(よりつね)(摂家将軍という)が京都から関東に下向する際に随行していることにもうかがえます、足立氏の幕府内での位置を知るうえで興味深いことです