2011-04-02 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 ◇ 蕨の歴史ー37 また、この剣の銘文はもう一つの謎を解くことになりました、雄略天皇と思われる有力な手がかりとして「ワカタケル大王」の銘があったのです、そして、これは、九州・熊本県江田船山古墳の銀錯銘大刀にある「ワカタケル大王」も雄略天皇であるという説を有力にしました、つまり、雄略天皇の治世に大和王権は、西は熊本県から埼玉県まで及んでいたことが想像されるのです なお、この剣が作られた辛亥の年は、当初西暦531年とする考えが有力でしたが、471年が適切のようです そして、この古墳は、主体部が調査で明らかになっただけでも2つあり、他にも想定できることから、この古墳の出土品は、すべて同一時期埋納、設置ということにはならないし、また、この鉄剣のあった第1主体部が必ずしも鉄剣にその名のあるヲワケの臣の葬られたところにはならないとも思われます ともあれ、埼玉古墳群の大型墳には、新古の差があり、稲荷山古墳は最も古く、将軍山古墳が新しいもののようです 埼玉古墳群については、既に前の記事で詳しく紹介済みですので、それをご覧ください